日本人がさくっとグアムに旅行する場合、ESTA取得の必要はありません。
ですが、「あるほうが便利だよ」という意見をよく見ますよね。
結局、取ったほうがいいの?取らなくてもいいの?
ねえどっちなの、はっきりして!?
と旅行会社の方に詰め寄って相談して、「ESTAなし」でグアムに行ってきました。
1人14ドル払って英語で事前申請するほど便利なものなのかどうか、小さな子どもを連れて行くときのESTAあり・なしのメリット・デメリットをご報告します。
ESTAの基礎知識
旅行ツウぶって「グアム旅行にESTAは必要か」などと言ってみたものの、アジア好きの私にとってESTAはなじみ深いものではありません^^;
そこでまずはESTAについての基礎知識をまとめてみました!
ESTAってなに?
ESTAとは電子渡航認証システムのことです。
米国にビザなしで入国するためには、米国行きの飛行機や船に乗る前にオンラインでESTA渡航認証を受けておかなくてはなりません。
2009年1月12日からガチッと義務化されました。
簡単に言うと、
・色々と物騒なので、ビザかESTAを取得しないと米国には入国できないことにしました。
・申請の際にあなたについての情報プリーズ!
・その情報を審査して、米国に害を与える可能性がある人にはビザやESTAを取得させません。
ということです。
1度認証を受けると2年間有効で米国への複数回の渡航が可能ですが、その期間内にパスポートの期限が切れてしまう場合はパスポートの有効期限日をもってESTAも無効になります。
グアム旅行なら基本的にESTAなしで入国OK
グアムはアメリカ合衆国に属しています。
ですが、日本国籍の人が観光目的でグアムに旅行する場合、45日以内の滞在ならグアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラムを利用して入国できます。
これまた簡単に言うと、「日本人がさくっと旅行するぶんには、ESTAもビザも取得してなくてもグアムに入れるよ!」ということです。
ESTAを申請するには
ESTAを取得したいという場合、申請サイトから申し込みをします。
必要事項をすべて記入して、14ドルの申請料金をクレジットカードで支払って、申請番号をメモしておけば、あとは申請が承認されるのを待つだけです。
私が母の申請を手助けしたときには翌日に承認されましたが、承認までに3日ほどかかることもあるそうなので余裕をもって申請をしましょう~。
旅行会社を通して旅行する場合は、旅行会社に代行で申請をしてもらうこともできます。
ただし、代行手数料がそれなりにかかります。
母の場合は約5,000円かかりますと言われたそうです。
「どう思う?」と相談されたので、「私なら、お高めアイス1つで代行してあげるよー」と提案してアイスをゲットしました^^
また、自分で申請をする場合には、悪質な代行業者がつくった「いかにも公式っぽい模倣サイト」がネット上にいくつもあるので注意してください。
そのサイトを介して申請してしまうと、情報提供料や申請手数料を取られるようです。
で、ESTAは必要?不必要?
上記したように、日本人がさくっと旅行するぶんにはESTAなしでグアムに入れます。
では、どうして「あるほうが便利だよ!」と言われるのでしょーか!?
ESTA取得のメリット・デメリットを調べてみました。
ESTA取得のメリット
グアムの入国審査は南国らしさ満点のゆっくりモードです。
繁忙期には入国審査を待つかなり長い行列ができ、かなりかなり待たされます。
この混雑を解消すべく、APCという入国審査セルフサービス機が導入されました。
「ESTAを取得していて、その有効期限中に過去1度でもハワイ・グアムを含むアメリカ本土を訪れたことがある」という人はパスポートのスキャン、写真撮影、指紋の登録などを自分で行なうことができます。
また、ESTAを持っているけど1度めの米国訪問だよという人は、APCは使えませんがESTA専用レーンを使用することができます。
「日本国籍の人ならばESTAがなくても入国できる」「取得には申請&申請料が必要」なため、ESTA専用レーンは混雑度合いが少なめです。
つまり、ESTAを持っていると入国審査であまり待たなくてすみます。
繁忙期にはこれを持っているかいないかで、待ち時間に1時間以上の違いが出ることもあるとか。
これは大きなメリットですよね。
また、ESTAを持っていると入国カード(I-736)の記入も免除されます。
ESTA取得のデメリット
専用レーンはESTAを持っている当人のみ使用できます。
ですから、旅行の同行者全員が取得していなければメリットを十分に発揮しません。
赤ちゃんでもESTAは必要なので、例えば家族3人で旅行に行こうという場合には申請に14ドル×3人分で計42ドルかかるということになります。
それなりの金額です。
そして、ですね。
なんとESTA専用レーンは開いていないこともあります!!!ええええ!?
14ドル払って取得して、専用レーンが開いていなかったら悲しすぎる…。
「繁忙期じゃないときには閉まっていることも多いみたいですよ」と、私が相談した旅行会社のお姉さんはおっしゃっていました。
実際どうだったのかレポート
で、私の場合はどうだったのかと言いますと…。
2018年12月9日の午後早めの時間にグアムに到着したのですが、ずばり、ESTA専用レーンは開いていませんでした!!!
じゃあ、入国審査の列は空いていたかというと、答えは「NO!」です。
最初はそこまで混んでいなかったのですが、ぱっと見た感じでは1つしか窓口が空いておらず、列はまったく進みません。
そのうちに次の便が到着して、あっと言う間に大行列;;
途中でもう2つほどの窓口が開いたものの、結局、入国審査を終えるまでに飛行機到着から1時間以上かかってしまいました。
何組か「ESTA持ってるんですけど!」と訴えていましたが、専用レーンは開けていないと断られていました。可哀そうすぎる…。
とはいえ、初めての飛行機にテンパってずっと私の手を握っている娘をなだめながら、揺れる機内で自分と娘用に入国カードを2枚+税関・検疫申告書を1枚書くのはかなり大変でしたので、ESTA取得のメリットがまったくないわけではありません。
ただ、ESTAがあっても税関・検疫申告書は1家族に1枚記入しなくてはいけませんし、入国カードは「事前にオンラインで登録しておき、出発7日前以降にプリントアウトして持参する、サインをして係員に提出」という方法もあります。
専用レーンが開いていないのであれば、1人14ドルをかけてESTAを取得するほどのメリットは感じられませんでした。
3歳の娘を連れていくため、少しでも快適なようにとESTAを取得するつもりだったのですが、「この時期ならば必要ないと思いますよ」と止めてくれた旅行会社のお姉さん、グッジョブです!
まとめ 繁忙期でなければESTAは必要なし!
入国審査はとにかく時間がかかりました。
あちこちで子どもが泣いたり、体調の悪い人が出たりと、なかなかの修羅場でしたので、専用レーンの開いている繁忙期であればESTAは必要だと思います。
有効期限中にまたハワイやグアムを含む米国に行く予定があるという人や、ほかの旅行同行者がESTAを持っているという人も、取得するといいのではないでしょうか。
ただし、専用レーンが開いていないこともあります。
そのリスクを踏まえた上で考えてみてください。
私としては「入国審査セルフサービス機やESTA専用レーンが使えるのなら、ESTAを持っている意味がある」「繁忙期でないのなら、わざわざ新規で申請する必要はなし!」というのが結論です。
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