【なつぞら】父親はウッチャン!号泣しながら父性について考えてみた

気になったもの・こと・人

朝ドラって、基本的には皆さんお出掛け前とかお昼休みとかに見るんですよね?
こんなに泣かされるってアリですか!?
9話で、なつの父親&おんじこと草刈正雄こと泰樹の愛情にアホほど号泣させられて、まだフラフラです。

とはいえ、父性的な愛情ってやっぱり母性から来る愛情とは違うなあ…と。
3歳の娘をもつ母親として、ふと考えてしまいました。

なつを見守り導くのが、母ではなくて父親とおんじという「父性」であること。
そして、その父性を持つ2人は故人と他人であること。

今後、このことがこのドラマの大きなカギになるのではないかなと思います。
………ならなかったらごめんなさい。

ということで、号泣しつつ、次話のじゃがバタによだれを飲み込みつつ、父性となつの今後との関係について考えてみました。

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なつの戦死した父親が判明

4月10日に放送された「なつぞら」の第9話で、なつの戦死した父親がナレーションを務めているウッチャンであることが明らかになりました。

第8話でなつの父親が描いた家族の似顔絵を見たときから「あれ…?ウッチャンに似てる、ような…」とは思っていたものの、まさかの展開です。

こうなると、2018年の紅白でウッチャンがミル姉さんを超久しぶりに復活させたのはいったいなんだったんでしょうか!?
なつぞらの第1話を見て、「なるほど!ミル姉さんは、牛目線でナレーションをやるっていう伏線だったんだ!」と勝手にアハ体験をしていたのが今となっては恥ずかしい限りです。

なつの父親の形見となった手紙の「この手紙を受け取った時には、もうこの世にはいない。だけど、今も一緒にいる。だから悲しむな」という文面を受けての、「なつよ、私は約束通り今もお前と一緒にいるよ」とのナレーションで私の涙腺は完全に崩壊しました。

でも、同時に「ああ、父親ならではだなあ」とも思ったわけです。

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もしも戦地に行ったのが母親だったなら

もし、もしですよ。
戦地に兵士として赴いて、自分が戦死したときのために手紙を書いたのが父親ではなく母親だったなら、物語はまったく違うものになっていただろうなーと思います。

もちろん母親でも、子どもには「ずっとそばにいるよ」という手紙を残すでしょう。
でもそれ以上に、私ならば近親者・近隣者・親戚一同それぞれに宛てた「どうか子どもをよろしくお願いします」という手紙を書きます。書きまくります。

戦争で誰が亡くなってしまうか予想もできませんから、縁の深い人から遠い人までそれぞれに心をこめて情に訴える手紙を書いて、それを戦友に託すんじゃないかなあ、と。
もちろん、戦友にも「誰も引き取ってくれる人がいなくて、いざという時にはお願いします」と伝えるとは思いますが、戦友だけに任すことはしないと思います。

これはあくまで「私ならこうすると思う」という話です。
が、自分の死を覚悟したとき、私のように「とにかく、子どもを守って保護してくれる人や機関や手立てを探す」という母親は多いのではないでしょうか。

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おんじこと泰樹の父性がなつの今後を左右するカギ!?

ごくごく個人的な見解ですが、この「なつぞら」にも「子どもが一人前になるまで守るのが母親」で「一人前になる術を教え、一人前になろうともがく様を受け止めて見守るのが父親」という考え方が根本に流れているように感じます。

なつが「どうして私には家族がいないの!」と初めて強い感情をあらわにしたとき、おんじこと泰樹は「もっと怒れ」と言いました。

おばあ(誰!?)ならば、「おばあがおる。もうワシらは家族だ」と言う場面です。
けれど、怒りを爆発させて「バカヤロー!」と泣き叫ぶなつを抱きしめたおんじは、「おまえには、もうそばに家族はおらん」と告げます。

そして、「だが、ワシらがおる。一緒におる」と言いました。
これぞ父性ではないかと思います。

ちなみに、この場面で私は号泣しすぎて垂れた鼻水を3歳の娘にティッシュでそっとぬぐわれました。優しい!3歳でも母性を感じるわ(親バカ)!

なつを見守って導くのが母性の持ち主だったなら、なつは手厚く保護されておそらく東京に出ていくことはなかったでしょう。
または、上京したとしても、自分の夢を叶えることはできなかったように思います。

母性とは、おおむね愛情と束縛がワンセットだからです。

「ちゃんと働けば、必ずいつか報われる日がくる」「人は人をアテにする者を助けたりはせん。逆に、自分のチカラを信じて働いていれば、きっと誰かが助けてくれる」とおんじは言いました。

この言葉は今後もずっとこのドラマの核となっていく名言だと思います。
「今度の朝ドラはイケメンが多いな、にひひ」と不純な動機で見始めたというのに、まさか草刈正雄にハートをわしづかみにされるとは…!

この先、おんじの開拓者魂と父性が、なつの背中を押し、支えとなり、困難な道を切り拓いて夢を叶えていく助けになっていくのでしょうか。
そして、そんななつをこれからも見守り、約束通りずっとそばに寄り添って語り掛ける父親……うっ、泣けるよ、ウッチャン!

ちなみに、父性を担当する2人が故人と他人であることも大きなポイントだと思います。

父性にはおおむね愛情と支配がワンセットになっていがちだからです。
しかし、2人が故人と他人であることで、「支配(家業を継ぐ)」が薄れて父性の良い部分だけを受け取れるのではないでしょうか。

もう1人の「父」的立場であるはずの藤木直人演ずる剛男の父性は発揮されるのか、発揮されるとするとどのように物語に影響していくのかもちょこっと気にしつつ、今後も「なつぞら」を楽しみにしていきたいと思います!

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